木村和平さん写真展「あたらしい窓」BOOK AND SONS
2020年、今年最後の展示は木村和平さん写真展「あたらしい窓」でした。
実際に展示を見に行くのは初めてです。
木村さんの写真にずっと惹かれていて、ものすごく奥深いところに共感することがあって、楽しみにしていまいた。
言葉にするのは難しいのですが…
いまの時代の作家さんって作品を見るのと同時に、人柄や人生、背景とかを知る機会も増えていて、そういうことを踏まえて作品を見ることが多く、作品を深く知る機会でもあって良い部分ではあるものの、知らないでただただ作品だけを見ていたいということもあったりします。どちらが良いかは別としてなんですが。
私は木村さんのそういう部分を知らないし、知らなくて彼の写真を見つめることができて良かったなぁと思えた展示でした。
あと、自粛期間中にご自身で写真をプリントされているのを知って、今回の展示の作品も大きな写真以外は手焼きということが気になっていました。実際にプリントされた写真もすごくよくて、ギャラリーの雰囲気(窓が印象的なギャラリーなんです)とも合っていてとても心地が良かったです。
私は展示を見た後に読んだのですが、今回の写真展についてのインタビューも素敵な言葉がたくさん詰まっているので、ぜひ読んでみてください。
BOOK AND SONSでの展示を見逃した方も1/18まで吉祥寺のbook obscuraでも展示が開催されていますので、ぜひ!
それでは!
2020年行った美術館《企画展・展覧会》まとめ
ブログを始めたばかりですが、年の瀬ということで。
今年は外出自粛などもあり、上半期はまったく行けていないのですが、そんな中でも素敵な作品との出会いがあったなぁという感じです。
- ロンドンナショナルギャラリー展
- ピングー展
- 大林直行写真展「おひか」
- 永遠のソール・ライター展
- あしたのひかり 日本新進作家vol.17
- ピーター・ドイグ展
- 光-呼吸 時をすくう5人展
- 生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代
ロンドンナショナルギャラリー展
すべて日本では初公開とのことですが、やはりゴッホの「ひまわり」が目玉ですよね。
自粛開けということもあり予約制でかなり人数制限をしていてくださったので、作品をゆっくり見ることができました。
こちらは1/31まで大阪では開催しています。気になる方はぜひです!
ピングー展
ピングーの40周年記念の展示です。
こちらは来年以降も福島、大阪で開催予定です。
小さい頃からピングーが大好きだったので、その制作の裏側を見ることができて楽しかったです。クレイ映像ってやはり努力の賜物ですね。
いまは3Dの映像作品にもなっているようでちょっと寂しいですが。
大林直行写真展「おひか」
BOOK AND SONS
大林直行写真展「おひか」、本日より開催いたします。1Fギャラリースペースでは、本展示でしか見ることのできない、迫力のある大判プリントを展示。写真集はオンラインストアでもご購入いただけますので、ご来店が難しいという方はどうぞご利用ください。https://t.co/rqOegvZ56d pic.twitter.com/YUBMGLSAVf
— BOOK AND SONS (@bookandsons) 2020年8月29日
BOOK AND SONSはとっても好きな本屋さん・ギャラリーです。写真家さんがよく展示をしているので、写真好きな方にはとってもおすすめです。(とくにフィルムでの写真を展示していることが多い気がします)
「おひか」は自粛開けの気持ちと重なって、人との向き合い方とかそんなことをじっくり考える時間をいただけた展示でした。
永遠のソール・ライター展
コロナの影響で開期中に中止になってしまい、悲しみに暮れていたら、アンコール開催してくださったソール・ライターの展示です。
私は本当に彼の見る街への視点が好きで、今回もたくさん見させてもらいました。また、すこしだけプライベートな一面も見ることができて、彼の写真人生を辿ることができました。それにしても本当にたくさんシャッターを切ってきたんですね。
あしたのひかり 日本新進作家vol.17
みなさん自分の写真を追い求めていて素敵だなぁと思いました。個人的には赤鹿麻耶さんが好きだったので、しっかり作品を見ることができてよかったです。
ピーター・ドイグ展
今年の企画展のなかでは私的No,1だったかもです。
この人が現代芸術家で同じ時代を生きれてよかったなぁって思います。
珍しく図録も買ってしまいました。お客さんも自分と同世代の若い方が多くて(しかもおしゃれな人が多かったです)、注目されている人なんだなぁと改めて思いました。
光-呼吸 時をすくう5人展
来年年明けに閉館してしまう原美術館の最後の企画展
写真を中心とした展示で、どれも「時」を感じることができる作品でした。写真ってやっぱりいいなって思う展示でした。
こちらは来年の1/11までやっているので、気になる方はぜひです。
建物の本当に素敵で館内を見て周るだけでも楽しいです。
生誕100年 石元泰博写真展 伝統と近代
こちらは完全にノーマークだったのですが、お友達から招待券をいただいて訪れました。「行って良かった、、勧めてくれたお友達、本当にありがとう、、」という言葉に尽きました。
回顧展という感じで10ほどのテーマで展示されていて、かなりボリュームがあるのですが、ひとつひとつの写真が本当に美しくて見入ってしまいました。バウハウス出身だったりの背景があると思うのですが、構図とか日本人っぽくないのですが、滲み出る雰囲気は日本っぽくて、唯一無二というか。本当に素晴らしい写真でした。
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振り返ってみると、写真展が多いですね。やはり。
他にも友人の展示など細々と行っているのですが、かなりの量になってしまうので、ここではひとまずここまでで。
来年の1月もやっている展示もあるので、気になる方はぜひ行ってみてくださいね。
それでは!
豊田市美術館
ちょっと前に豊田市美術館に行ってきました。
豊田市美術館は愛知県豊田市にある美術館。
名古屋からは電車で1時間ほどで訪れることができます。
豊田市美術館、建物がとても素敵でいつか訪れたいと思っていた場所だったので念願の来訪です。
美術館の設計は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、東京国立博物館法隆寺宝物館でも有名な建築家・谷口吉生さんです。
とくに外観がすばらしくて、建物をぐるっと周って見ると分かるのですが、見る角度でいろんな楽しみ方があって、散策するだけでも面白かったです。
また、建物内からも外の景色を楽しむことができて、ちょうど紅葉が綺麗に色づいてきて素敵な景色を見ることができました。
伺った時期は豊田市美術館の所蔵コレクションの展示をしていました。
開館25周年記念コレクション展VISION|DISTANCE いま見える景色
今年度、豊田市美術館では開館25周年を記念して「VISION」と題したコレクション展を通年で催しています。今期は「DISTANCE いま見える景色」を共通タイトルとして、2つのテーマで所蔵作品の展示を全館で行います。すべての展示室を使って、当館コレクションの魅力を再発見する企画です。
前半部「豊田市美術館25年のあゆみ-展覧会ポスターとコレクション」では、所蔵作品のなかから、グスタフ・クリムトやシュルレアリスムの作家たちをはじめ、ジュゼッペ・ペノーネ、奈良美智など諸動向の核となる作家の作品を並べつつ、これまで開催した展覧会のポスター約70枚を辿ることで、当館がさまざまな角度から試みてきた作品との出会い方を振り返ります。
後半部「距離のたのしみ-所蔵作品にみる遠近の感覚」では「距離」をテーマにしています。見る者の遠近感を軽やかに翻す福田美蘭の絵画、距離を彫刻に持ち込んだアルベルト・ジャコメッティの胸像、時空間をいかに把握するか問い続けた若林奮の彫刻など、当館コレクションには距離を想起させる作品が豊富です。そうした作品に依りながら距離の感覚を解きほぐし、遠くを思うことや、近くを見つめることのたのしさを見直します。
(美術館の企画展説明を引用しています。)
圧巻だったのは、これまでの展覧会のポスター70枚ほどをずらーっと並べてありとても見応えがありました。
フランシスコ・ベーコン展(2013)、デトロイト美術館展(2016)、ジャコメッティ展(2017)など世界の有名作家の展覧会もあるのですが、日本の芸術家の展覧会が多く、ポスターで見るだけでもとても見応えがありました。
また、所蔵コレクションの展示もとってもすばらしく、今年(2020)発表され豊田市美術館に所蔵された奈良美智さんの新作《Through the Break in the Rain》も見ることができました。
こちらは実際に見れて本当によかったなぁと思いました。↑の作品の紹介記事にもあるように、少女を描く色彩がとてもすばらしくて、目の輝きや肌の色の重なり、髪の毛の柔らかさなどなど自分の目でじっくり見ることができたことにとても感動しました。
他にもクリムトの作品はいままで知っているような色使いではなく、ゴッホの色使いを想い起すような作品だったり、日本の現代芸術家さんたちのなかにも心を持っていかれるような作品がたくさんありました。
個人的には丸山直文さんの作品が素敵だなぁと思って(初めて知った方なのですが)
いろいろ調べて他の場所でも展示していれば見てみたいなぁと思いました。
ロッカーの100円を作るために買ったお水は豊田市美術館のオリジナルでラベルがクリムトの作品をモチーフにしてました。(可愛かったのでラベルだけお持ち帰り)
他にも館内にはレストランや茶室があったり、美術鑑賞だけでなく楽しむこともできるみたいです。
また、別館として高橋節郎館
もあって、漆芸家の高橋節郎さんの作品を見ることができます。漆といったら器のイメージですが、平面の作品は表現方法が美しくて素晴らしかったです。
愛知に訪れる際にはぜひ、訪れていただきたいです。
それではまた!
美術館巡りのブログをはじめてみます。
はじめまして。
久しぶりにブログを初めてみましょう〜と思い、でも何を書こう、、と考えた結果、趣味の美術館巡りについて発信したことがなかったので、行った美術館や企画展、きになる展示などを書いて行こうと思います。
今年はコロナがあって美術館も展示スケジュールが変更されたりとても大変でしたよね。海外からの貸し出しもいろいろ大変だったような声も聞き、本当にいろんなところに影響があったんだなぁと感じました。
マイペースに書くので、終わってしまった展示の感想など行こうかどうかの参考にならないときもあると思いますが、、、こんな作品があるだとか知ってもらえたら嬉しいです。
それと美術館って東京に圧倒的な数が集まっているんですが、地方の美術館も有名な作家の作品が所蔵されていたり、面白い企画展を開催しているので、その辺りもアンテナを貼ってお伝えたり、できたらなぁと思っております。
それでは、お付き合いよろしくお願いいたします。