豊田市美術館
ちょっと前に豊田市美術館に行ってきました。
豊田市美術館は愛知県豊田市にある美術館。
名古屋からは電車で1時間ほどで訪れることができます。
豊田市美術館、建物がとても素敵でいつか訪れたいと思っていた場所だったので念願の来訪です。
美術館の設計は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、東京国立博物館法隆寺宝物館でも有名な建築家・谷口吉生さんです。
とくに外観がすばらしくて、建物をぐるっと周って見ると分かるのですが、見る角度でいろんな楽しみ方があって、散策するだけでも面白かったです。
また、建物内からも外の景色を楽しむことができて、ちょうど紅葉が綺麗に色づいてきて素敵な景色を見ることができました。
伺った時期は豊田市美術館の所蔵コレクションの展示をしていました。
開館25周年記念コレクション展VISION|DISTANCE いま見える景色
今年度、豊田市美術館では開館25周年を記念して「VISION」と題したコレクション展を通年で催しています。今期は「DISTANCE いま見える景色」を共通タイトルとして、2つのテーマで所蔵作品の展示を全館で行います。すべての展示室を使って、当館コレクションの魅力を再発見する企画です。
前半部「豊田市美術館25年のあゆみ-展覧会ポスターとコレクション」では、所蔵作品のなかから、グスタフ・クリムトやシュルレアリスムの作家たちをはじめ、ジュゼッペ・ペノーネ、奈良美智など諸動向の核となる作家の作品を並べつつ、これまで開催した展覧会のポスター約70枚を辿ることで、当館がさまざまな角度から試みてきた作品との出会い方を振り返ります。
後半部「距離のたのしみ-所蔵作品にみる遠近の感覚」では「距離」をテーマにしています。見る者の遠近感を軽やかに翻す福田美蘭の絵画、距離を彫刻に持ち込んだアルベルト・ジャコメッティの胸像、時空間をいかに把握するか問い続けた若林奮の彫刻など、当館コレクションには距離を想起させる作品が豊富です。そうした作品に依りながら距離の感覚を解きほぐし、遠くを思うことや、近くを見つめることのたのしさを見直します。
(美術館の企画展説明を引用しています。)
圧巻だったのは、これまでの展覧会のポスター70枚ほどをずらーっと並べてありとても見応えがありました。
フランシスコ・ベーコン展(2013)、デトロイト美術館展(2016)、ジャコメッティ展(2017)など世界の有名作家の展覧会もあるのですが、日本の芸術家の展覧会が多く、ポスターで見るだけでもとても見応えがありました。
また、所蔵コレクションの展示もとってもすばらしく、今年(2020)発表され豊田市美術館に所蔵された奈良美智さんの新作《Through the Break in the Rain》も見ることができました。
こちらは実際に見れて本当によかったなぁと思いました。↑の作品の紹介記事にもあるように、少女を描く色彩がとてもすばらしくて、目の輝きや肌の色の重なり、髪の毛の柔らかさなどなど自分の目でじっくり見ることができたことにとても感動しました。
他にもクリムトの作品はいままで知っているような色使いではなく、ゴッホの色使いを想い起すような作品だったり、日本の現代芸術家さんたちのなかにも心を持っていかれるような作品がたくさんありました。
個人的には丸山直文さんの作品が素敵だなぁと思って(初めて知った方なのですが)
いろいろ調べて他の場所でも展示していれば見てみたいなぁと思いました。
ロッカーの100円を作るために買ったお水は豊田市美術館のオリジナルでラベルがクリムトの作品をモチーフにしてました。(可愛かったのでラベルだけお持ち帰り)
他にも館内にはレストランや茶室があったり、美術鑑賞だけでなく楽しむこともできるみたいです。
また、別館として高橋節郎館
もあって、漆芸家の高橋節郎さんの作品を見ることができます。漆といったら器のイメージですが、平面の作品は表現方法が美しくて素晴らしかったです。
愛知に訪れる際にはぜひ、訪れていただきたいです。
それではまた!